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話題のライザップ買収戦略にみるM&Aの本当に正しい活用方法とは

結果にコミットするというキャッチコピーで話題となり、瞬く間に「ダイエットを目的にジムへ行くならライザップ」というイメージを作り上げた健康企業のライザップ。厳しいダイエット期間を、トレーナーが親身になって付き添ってくれるという、新しいやり方を打ち出したことによって、一躍人気トレーニングスタジオに上り詰めました。

ところが2018年12月。これまでの黒字採算から一転赤字見通しであることを発表し、波紋を呼びました。この裏には、同社の採り続けた経営戦略のひとつ、M&Aによる成長が大きな原因となっていることが報じられています。ライザップを例にM&Aのリスクやメリットについて改めて説明していきます。

ライザップの企業買収戦略は赤字企業の買い叩きだった

ライザップは、トレーニングジムで得た資金や信用を元に企業買収を進めた企業でもあります。このM&Aのスピードが速く、数年間で話題性があり知名度も売上高も高い企業を次々に手中に収めていき話題となっていました。

一方でその買収先に関しては、疑問が残るような手法を選択していたことも話題でした。

その理由は、赤字経営に陥った企業を買収していたから。実はこの裏には、ライザップの成長を会計の見かけ上で大きくする意図があったのです。

赤字企業を買いたたくことにより営業利益があがる

赤字企業を買ったらすぐさま次の赤字企業を探して……というサイクルを続けたライザップが考えていたのは、「見せかけの営業利益をはじき出す」ことでした。その理屈は、企業を買収する際に、対象企業の帳簿上の価値に上乗せして買収した場合、差額が「負の“のれん”」として計上可能だというもの。

例えば、年間売上が大きいものの経営状況が悪く、赤字状態の企業Aを考えてみましょう。この企業には、60億の資産価値がついていましたが、経営状況を踏まえ20億円での買収に成功した場合、差額が40億となります。この差額が、「割安購入益」として、利益計上ができるというわけです。

この「のれん」というのは、ブランドイメージや、知名度、顧客基盤などの目に見えない資産価値のことで、現在の校正純資産額に対する買収価格の差額を指します。「負の」というのは、現在の資産価値よりも低い価格での買収が行われ、本来の価格よりも割安で買えた差額、言ってみれば「本来かかったはずのお金」のことです。

まとめ

経営再建の可能性の見極めや収益性・キャッシュフローの確保は買収前に必ず確認する

本来、M&Aとは買収後の企業の経営を安定・成長させることで、元の状態よりも大きな売上・利益を創り出すことではじめて成功となります。そのため、黒字企業を買収したり、主軸としている事業と近い業種の企業を買収してシナジーを発揮したりすることを意図するのが定石です。

赤字企業であれば、なおさらその企業に対してのアプローチが困難になることは言うまでもありません。今回のライザップは、買収後の再建をほったらかしにした結果、会計制度を見直した瞬間から巨額の損失が発生することとなりました。

今回のライザップをモデルケースとしたとき、M&Aでまず考えるべきなのは財務状況の見極めだといえるでしょう。顧問税理士などにも依頼して、買い取り先企業の資産と負債の状況を確認することが必須です。事業内容に魅力があり、負債を抱えていても買い取る価値があると思った場合、デューデリジェンスが重要。M&Aのメリットを最大限発揮するためにもリスクヘッジは怠らないよう意識しましょう。

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