Tranbi(トランビ)のM&Aマッチングサービスの評判

目次
鈴木一貴公認会計士
監修者 公認会計士 鈴木 一貴

1985年生まれ。静岡県静岡市在住。大学在学中に公認会計士試験合格後、2009年3月に監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)に入社。その後、2019年7月に同社を退職後、2019年8月に鈴木一貴公認会計士事務所を設立、独立開業。

Tranbi(トランビ)

トランビ
引用元HP:トランビ
https://www.tranbi.com/
売り手と買い手が直接交渉できるM&Aマッチングサイト

トランビは、もともと長野県のアスク工業株式会社の事業部門の一つとして2011年にスタートした、M&Aプラットフォーム仲介会社。2016年に同事業部門が分社化される形で、現在の株式会社トランビが生まれました。

提供しているサービスはM&Aの仲介のみ。売り案件と買い案件を掲載するサイトを設け、売却企業と買収企業のマッチングの機会を提供するプラットフォーム型仲介サービスです。

プラットフォーム型を専業とする業態なので、トランビの担当者がM&A成約までフルサポートをしてくれるわけではありません。売り手または買い手からのニーズがある場合に限り、M&A仲介の専門家を紹介しています。

Tranbi(トランビ)の
M&Aサービスの特徴

特徴

譲渡価格100万円でもM&Aが可能

トランビ本体による仲介はなし。売り手と買い手が直接交渉できる

M&Aの専門家に相談できない事情を抱える中小企業が、WEB上で自由にM&Aを行うことができることが「トランビ」のいちばんの特徴です。しかも、売り手側のサービス利用料は無料。企業規模の制限もありませんから、譲渡価格100万円でもM&Aができます。

事業承継に悩む個人事業主や中小企業、多角化を進める上場企業まで利用の幅は広く、トランビ本体がM&A仲介業務を行わないため、仲介事業者や金融機関といったM&Aの専門家からも利用されています。

特徴

平均10社買い⼿が⾒つかる圧倒的なスピードと手軽さ

M&Aに対するハードルが低くスピード重視したい企業におすすめ

オーナーがM&Aを思いついたときに即行動に移せるのもM&Aマッチングサイトならではの特長。トランビを利用したオーナーの多くが、直接連絡を取り合えることを利点として挙げています。

一般的なM&A仲介企業に依頼した場合、事業規模の大きさにより断られてしまったり、手数料が高かったり、仲介企業が間に入ることによって時間がかかってしまうこともあります。結果としてM&Aに対するハードルが高くなり、行動に移せないオーナーも少なくありません。中小企業がM&Aを検討しやすい環境を、トランビは提供しています。

特徴

日本の経済を元気にするための支援も

米国スタートアップ企業と海外との提携を考える日本法人をマッチング

トランビでは、米国スタートアップに投資できるサービスも行っています。米国には、優れた技術を持っているにもかかわらず、日本法人とのネットワークの不足により機会を逸しているスタートアップ企業が多く存在し、一方で、日本の法人企業も海外と提携したい意欲はあるが候補が見つからないという状況です。

トランビは、シリコンバレー地域に独自の調査ネットワークを有しており、スタートアップ各社を厳選し、日本の企業に紹介。協業スタイルは、投資にとどまらず、日本代理店契約や日本版サービスの先行導入、国内JVの設立などさまざま。日本の経済を元気にするため、マッチングの場だけでなく、支援コミュニティにも取り組んでいます。

Tranbi(トランビ)のM&A事例

譲渡事例

リゾートホテルのM&A事例

譲渡企業
リゾートホテル
譲受け企業
不動産会社
0円と評価されたホテルを数千万円での譲渡に成功

売上1億円ほどのリゾートホテルを住み込みで経営していたオーナー夫妻が、60歳を越えたところで引退を考え、メインバンク(地銀)に相談。某M&A仲介業者を紹介されるも債務超過のためアドバイザリー契約を断られてしまい、事業承継センターへ相談するも価格つかないと判定されてしまいました。

新聞でトランビを知ったオーナーが案件を登録、加えて事務局に電話で相談。トランビ事務局から紹介されたM&Aを専門とする会計士によるサポートを受けながら、交渉を進めた結果、0円と評価されたホテルを1億円に近い金額で売却することに成功しました。

譲渡事例

教育、学習支援業におけるM&A事例

譲渡企業
語学サービス企業
譲受け企業
地方上場企業
トランビに掲載してから2週間でM&Aが成約

外国語学習関連の事業を行うスタートアップ企業が、売上は拡⼤中だったものの、先⾏投資が嵩み3期連続⾚字、財務状態も数千万円程度の債務超過という状態で、資金調達ができなければ倒産を免れない経営状況に。

資金調達と借入の個人保証リスクの解除を両立するための手法としてM&Aによる第三者への事業売却を考え、トランビに案件を掲載。後に買い手となる、ウェブマーケティングに強みを持つIT関連の上場企業は、新規事業となるビジネスをトランビ上で検索。 初回のトップ⾯談で、売り手企業からの事業への想いと今後の成⻑性、両社のシナジーを熱弁した結果、⾯談後に、上場企業の社⻑から「ぜひ当社グループで取り組ませて欲しい」との返事を勝ち取ることができた。

譲渡事例

個人事業主の事業承継M&A事例

譲渡企業
個人事業主
譲受け企業
個人事業主
大手M&A仲介会社では難しい個人事業主の事業承継に成功

女性用アパレル雑貨商品の卸売・インターネット販売事業を営むRさんは、個人経営による負担と限界を感じていました。M&Aによって第三者に事業承継して、事業を成長・発展させることもいいのではないかと考え、インターネットで検索して見つけた大手M&A仲介会社に訪問。ところが、事業規模や仲介手数料で折り合いがつきませんでした。

事業引継ぎ支援センターに紹介されたトランビに登録したところ、最終的には30件を超える引合いが。Rさんの事業に惚れ込み、この事業に専念するために、勤務していた会社を退職し独立すると初回交渉から猛アピールしてきたFさんに事業譲渡することに。

譲渡事例

福祉業界におけるM&A事例

譲渡企業
放課後デイサービス企業
譲受け企業
放課後デイサービス企業
初回面談からわずか1ヶ月半でのスピード成約

6~18歳までの障害のある子供について、放課後や夏休みなどに利用できる福祉サービスが放課後デイサービス。複数の事業の一つとして放課後デイサービス業を営んでいたA社は、事業の選択・集中を目的に放課後デイサービス事業の売却を検討し、たまたま広告で見つけたトランビに登録をしました。

一方、放課後デイサービス事業の買収案件を抱えていたあるM&A仲介会社は、トランビに掲載された売却情報をキャッチ。買収企業B社に打診し、双方の面談をセッティングしました。

面談の結果、A社・B社のオーナーがすぐに意気投合。初回面談からわずか1ヶ月半でのスピード成約に至りました。従業員の雇用確保や将来の明確な事業計画を前提とした、友好的M&Aの典型例です。

譲渡事例

自動車部品業界におけるM&A事例

譲渡企業
自動車中古部品販売業
譲受け企業
自動車中古部品販売業
廃業寸前の企業を売却してオーナーの手元に1億円

自動車の中古部品販売業を営んでいたC社。業界を取り巻く環境が悪化する中、ここ数年、C社は赤字に転落していました。社長は「事業を縮小したうえで、近々廃業したい」と顧問税理士に相談。顧問税理士は社長を説得し、第三者への売却を検討するようアドバイスを行いました。

社長の同意を得て、顧問税理士が代理でトランビに登録。すると、ただちに多くの企業からの買収メッセージが届きました。

顧問税理士は、メッセージをもらった各企業をくまなくチェックし、最適な企業をピックアップ。メッセージ交換、社長同士の面談、価格交渉等を経て無事、友好的なM&Aが成立しました。

顧問税理士の試算によると、C社が廃業を選んでいた場合、社長の手元に残るお金は2000万円程度。しかしながらM&Aを通じたことで、社長の手元には約1億円のお金が残ったとのことです。

譲渡事例

飲食業界におけるM&A事例

譲渡企業
飲食店
譲受け企業
工業系企業
自分の夢の実現をサポートしてくれる買収企業との出会い

札幌で飲食店を営むDさん。Dさんには、自前の牧場を運営しながらジンギスカン店を開きたい、という夢がありました。飲食店の経営は順調でしたが、牧場経営に至るまでの資金がありません。そこで、たまたまネット上で見つけたトランビに登録。M&Aを通じて資金提供を受けたうえで、自分の夢を実現したいと考えました。

この売り案件を目にした大阪の工業系会社のE社長。飲食店経営に強い関心と熱意を持っていたこともあり、すぐにDさんとのメッセージ交換を開始しました。

実際に面談して互いに話をしたところ、互いのニーズや夢が一致していることを確認。Dさんが引き続き飲食店を経営する形でのM&Aが成立しました。

牧場経営にも関心があったE社長は、現在、Dさんと共同して着々と具体的な計画を進めています。

譲渡事例

テクノロジー業界におけるM&A事例

譲渡企業
ゲームエンジン開発会社
譲受け企業
不動産業
企業譲渡のつもりが買い手企業にそのまま入社!?

今回、企業の譲渡を決意したのは、独自で開発した専用ゲームエンジンを、おもに海外などに販売していた開発会社。とはいっても会社として組織が確立していたわけではなく、個人事業主であるFさんを中心としたプロジェクトチームのようなものでした。しかし、次第にその体制での限界が見えるようになり、譲渡を決めたということ。トランビのサービスを知り、早速登録してみることに。

このM&Aに名乗りを上げたのは異業種である不動産業を営む会社。異なる業種であるためシナジー(相乗効果)は期待できないのではないか?と思われましたが会社内でのアプリ開発、海外展開の豊富な経験が評価されて、見事にM&Aが成立。その際に譲渡先の社長と意気投合したおかげで、これまでゲームエンジンの開発を行ってきたチームメンバーがそのまま社員として採用されることになりました。

Tranbi(トランビ)の依頼費用・付帯サービス・口コミ

着手金

トランビは、本来M&Aに関する事業を依頼した際に発生する「着手金」を用意する必要がない、というのが大きな特徴です。

あくまでも成約した時、成功報酬として支払う費用のみがトランビの収益となります。買収の場合は買い手側から成功報酬が支払われるため、売り手側は基本的に無償でサービスを受けることができるというから驚きですよね。

ただし、売り手側には成約後7営業日以内にトランビへの報告手続き義務があり、それを怠ると手数料や遅延損害金が発生する恐れもあるので、充分注意しましょう。

成功報酬

トランビにM&Aの仲介をお願いする場合、成約後に必要となるのが「成功報酬」です。

これは基本的に「成約価額の3%」となっています。業界的には最低1,000万円~2,500円程度が相場のようですが、トランビは規模に合わせて支払うことができるため、中小企業でも積極的にサービスを利用できるのですね。

最低手数料

M&Aの仲介サービスを利用する場合、着手金や相談料、財務調査など諸々の必要経費を含めた金額が「最低手数料」となります。

トランビでは、業界最安値の最低手数料100万円を実現!相場(500万円~1,000万円程度)に比べると非常に手が届きやすいので、中小企業やベンチャーなど様々な業種や規模の企業が利用しているよう。

その他付帯サービスなど

トランビの付帯(オプション)サービスとしては、以下のようなものがあります。

M&A専門家紹介サービス

M&Aに関心はあるけれど、何から始めれば良いか分からない…という方のために、相談内容に応じた専門家を紹介してもらえるサービスです。売り手、買い手を問わず利用することができ、費用は無料。

いずれもトランビが提携している信頼度の高い専門家ばかりなので、安心してご相談ください。

M&Aのピックアップ表示:月額3万円

こちらは売り手側向けのサービスです。通常は登録順に表示される売り手一覧ですが、ピックアップ表示を利用すると日付が経った後でも優先的な場所に掲載してもらえるので、注目度を維持できます。

案件登録サポート:1件3万円

こちらも売り手側向けのサービスで、掲載する案件に何を書いて良いか分からない!という場合、登録内容をトランビの方で代行記入してもらえるというものです。

交渉サポート

こちらも売り手側向けのサービス。買い手との交渉をサポートしてくれるというもので、トランビと提携している専門家の方に頼ることが可能です。

ただし、事前審査がある&金額は要相談とのことなので、まずは尋ねてみましょう。

他の仲介企業の手数料・報酬体系と比較

口コミ・評判

諦めなくて良かった!

父から受け継いだホテルを数十年に渡り経営していましたが、そろそろ引退を……と考えた時、M&Aで事業を継承したらどうかと相談に行きました。

しかし、大手の仲介業者が提示する手数料はいずれも私たちにはとても厳しい額で、半ば諦めかけていたんです。

そんな時、新聞で偶然見つけたのがトランビさん。試しに登録してみたら、今までの苦労が嘘のようにたくさんの問い合わせがあり、結果的に予想以上の金額で売れました!紹介して頂いた専門家の方も親身になって下さり、本当に感謝しています。

個人事業主でも譲渡できた!

長年個人事業主として雑貨を売っていたんですが、この先1人でやっていくことに限界を感じたので、より事業を発展させてくれる方に継承したいと考えるようになりました。

しかし、個人事業主のM&Aは予想以上に難しく、はじめに相談した会社ともなかなか折り合いがつかなくて。トランビさんとの出会いは、たまたま通っていた事業引継ぎ支援センターから紹介を受けたのがきっかけです。

登録直後から最終的には数十件の問い合わせが舞い込んで、とても価値観の合う方に譲渡できたので本当に良かったと思っています。

スピーディーにビジネスパートナーが決定!

飲食店を複数経営しており、それ自体は順調だったんですが、実は昔からの諦めきれない夢を叶えるために、新しく牧場の運営も始めたいと思っていて…

しかし、資金面で不安があったので、ビジネスパートナーになってくれる人を探していたんです。

そこでたまたまFacebookで見かけたトランビに希望を掲載してみると、無事異業種ながら飲食店の経営を続けつつ、牧場の開設にも協力してくれる方とのご縁ができました!スピーディーな合意に至れたのは、オンラインだからこその魅力でしょうね。

Tranbi(トランビ)のサービス利用の流れ

トランビの利用方法の流れについて、売り手側の視点から概要を見てみましょう。

企業の売却を検討しているオーナーは、まずトランビが運営するプラットフォームサイトに売り案件情報を登録。この売り案件情報を閲覧し興味を持った買い手企業から、売り手企業に対してメッセージが届きます。

匿名のままメッセージ交換を続け、互いの意向が同じ方向を向いた段階で、実名による交渉をスタート。企業オーナー同士で交渉をするも、専門家をはさんで交渉するも、どちらでも可能です。専門家をはさんで交渉する場合には、当然ながら専門家が指定する報酬を支払うことになります。

交渉を経て双方の意志が概ね一致した段階で、仮契約を締結。その後、より細かい交渉を経たのち、M&Aの本契約へと進みます。

以上の一連の流れにおいて、売り手企業がトランビに支払う費用は一切ありません。トランビに成功報酬を支払うのは、すべて買い手企業となります。ただしM&Aが成約した場合、売り手企業は成約7日以内にトランビにその旨を報告することが約束。報告を怠った場合には手数料や損害遅延金が発生するので注意が必要です。

また、先にも説明した通り、専門家を通じて交渉を行う場合には、当該専門家に対する報酬が発生します。M&Aには専門的な知識・技術が必要となるため、専門家をはさまずにM&A成約を目指すことは困難でしょう。

トランビが扱っている売り案件に目を通してみると、売上規模が500万~1000万円程度の小規模な案件も少なくありません。後継者不在等で企業売却を検討しているオーナーは、たとえ事業が行規模であったとしても、躊躇せずサービスを利用してみてください。

鈴木一貴公認会計士
監修者からコメント

「時間」と「コスト」がかかると思われがちのM&A、その点を見事に克服し、プラットフォーム型仲介サービスを提供しているのが、Tranbiです。

Tranbiは、売り案件と買い案件を掲載するサイトを設け、売却企業と買収企業のマッチングの機会を提供しています。

着手金もかかりませんので、オンライン上で気軽に案件登録が出来ますし、先方への連絡、交渉、成約までスピーディーに行うことが可能です。

さらに売手企業に限っては、最後まで手数料が無料であり、仲介コストがネックとなっている小規模の案件にとっては、利用価値は高いと思います。

一方、一般的なM&A仲介会社と異なり、Tranbiが成約までサポートしてくれるわけではないため、利用にあたっては一定程度のM&Aの経験・知識や、案件交渉を自分で行うための時間の確保が必要となります。

Tranbi(トランビ)の
会社概要

会社名 株式会社トランビ
設立 2016年4月
代表 高橋 聡
資本金
事業内容 M&Aマッチングサイト「TRANBI(トランビ)」の運営
URL https://www.tranbi.com/
本社所在地 東京都港区新橋五丁目14番4号 新倉ビル6階
お問い合わせ先 03-6869-8193

トピック:M&A仲介

更新日:2020-10-16

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